Trac 設定ファイル

Trac の設定は trac.ini という設定ファイルを編集して行います。設定ファイルは <projectenv>/conf/trac.ini にあります。

グローバルな設定

バージョン 0.9 から、Trac は グローバルな trac.ini ファイルの設定を読み込むことができるようになりました。これらのグローバルオプションは、環境ごとに特別にオプションに組み込まれ、同じオプションを指定した場合、ローカルのオプションがグローバルなオプションを上書きします。

グローバル設定ファイルは、通常 $prefix/share/trac/conf/trac.ini にあります。この設定ファイルは、他の場所に移すこともできます(例えば、 /etc/trac.ini)しかし、設定を変更するには Trac をインストールするときに生成される trac/siteconfig.py ファイルを変更する必要があります。

リファレンス

これは現在利用できる設定オプションの簡単なリファレンスです。

[trac]

database	このプロジェクト用のデータベースに接続するための文字列
default_charset	Subversionのリポジトリで使用するテキストファイルの文字コード。(デフォルトは iso-8859-15)
default_handler	ベースURLへの要求を処理するコンポーネントの名前 (デフォルトは WikiHandler) (0.9 以降)
repository_dir	Subversion リポジトリへのローカルパス
authz_file	Subversion の  認証 (authz) ファイルへのパス
authz_module_name	authz_file で使用されるモジュールのプレフィックス (See  FineGrainedPermissions)
check_auth_ip	認証時にユーザのIPアドレスをチェックするかどうか (true, false) (0.9 以降)
ignore_auth_case	ログイン名で大文字小文字を無視するかどうか (true, false) (0.9 以降)
templates_dir	ClearSilver テンプレートへのパス

[project]

name	プロジェクト名
descr	プロジェクトの概要
url	プロジェクトの主な Web サイトへの URL
icon	URL のショートカットアイコンとして使用されるアイコンファイル (favicon)
footer	ページのフッタのテキスト (右揃え)

[header_logo]

src	ヘッダロゴとして使用する画像へのURL
link	ヘッダロゴに貼るリンク
alt	ヘッダロゴ用の alt テキスト
width	ヘッダロゴの幅 (ピクセルで指定)
height	ヘッダロゴの高さ (ピクセルで指定)

See also: TracInterfaceCustomization.

[logging]

log_type	ログの種類。 (none, file, stderr, syslog, winlog)
log_file	log_type が file のとき、ログファイルへのパスを記述します。
log_level	ログレベル (CRITICAL, ERROR, WARN, INFO, DEBUG)

See also: TracLogging

[attachment]

max_size

チケットと Wiki で添付できる最大のファイルサイズ。

[notification]

smtp_enabled	SMTP (e-mail) での通知の可否 (true, false)
smtp_server	通知メールに使用するSMTPサーバ
smtp_user	SMTP サーバの認証ユーザ名 (0.9 以降)
smtp_password	SMTP サーバの認証パスワード (0.9 以降)
smtp_from	通知メールに使用する送信者アドレス
smtp_replyto	通知メールに使用する返信アドレス
smtp_always_cc	常に CC にいれるメールアドレス
always_notify_reporter	報告者 属性に登録されているアドレスに通知メールを常に送信する
always_notify_owner	担当者 属性に登録されているアドレスに通知メールを常に送信する。 (0.9 以降)

See also: TracNotification

[mimeviewer]

enscript_path	Enscript プログラムへのパス
php_path	PHP プログラムへのパス
max_preview_size	HTML プレビューの最大ファイルサイズ (0.9 以降)
tab_width	ファイルプレビューで表示するタブ幅 (0.9 以降)

[ticket]

default_version	新規チケットのデフォルトのバージョン
default_severity	新規チケットのデフォルトの重要度
default_priority	新規チケットのデフォルトの優先度
default_milestone	新規チケットのデフォルトのマイルストーン
default_component	新規チケットのデフォルトのコンポーネント
restrict_owner	チケットの担当者属性にドロップダウンメニューを使用する (0.9 以降)

[ticket-custom]

ユーザ定義のチケット属性 を作成する。

[timeline]

default_daysback	タイムラインで表示する履歴日数のデフォルト値 (0.9 以降)
changeset_show_files	表示するファイル数 (-1 で無制限, 0 で無効)
ticket_show_details	タイムラインでチケットの詳細を表示するか

[browser]

hide_properties

リポジトリブラウザで Subversion のプロパティのリスト表示をしない。 (0.9 以降)

[wiki]

ignore_missing_pages

削除されたページの CamelCase のリンクをハイライトするかどうか (enable/disable) (0.9 以降)

[components]

(0.9 以降)

このセクションは Trac 本体も含めて、プラグインによって提供されるコンポーネントの使用不使用を設定するために使います。使用できる/できないコンポーネントはオプションの名前を通じて特定されます。コンポーネントが使用できるかどうかはオプションの値によって決定されます; コンポーネントを使用できるようにするために、値を enabled または on に設定してください。他の値 (一般的には disabled または off) の場合、コンポーネントは使用できません。

オプションの名前はコンポーネントの完全な名前、もしくは、コンポーネントの中のモジュール / パッケージのプレフィックスとなっています。前者は 特定のコンポーネントの使用 / 不使用 を設定し、後者は特定のパッケージ / モジュールの中のコンポーネントの使用 / 不使用を設定します。

以下の設定ファイルの抜粋を見てください:

[components]
trac.ticket.report.ReportModule = disabled
webadmin.* = enabled

最初のオプションは レポートモジュール を使用しないよう Trac を設定しています。二つ目のオプションは webadmin パッケージの中のすべてのコンポーネントを使用できるように設定しています。後ろにつけているワイルドカードはモジュール / パッケージがマッチングする必要があります。

Trac について の Plugins ページを見てください。現在利用可能なコンポーネントの一覧が表示されています。(CONFIG_VIEW パーミッション が必要です。)

See also: TracPlugins

Trac のリビジョン r2335 (バージョン 0.9b1, 0.9b2 に適用されている) 以前では、このセクションの代わりに、 [disabled_components] セクションが使われています。このページの  以前のバージョン に詳細が書かれています。

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See also: TracGuide, TracAdmin, TracEnvironment